ジュネーブ国際自動車ショー、トヨタのリコール問題が大きな話題に
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【3月3日 AFP】スイス・ジュネーブ(Geneva)で2日に開幕したジュネーブ国際自動車ショー(Geneva International Motor Show)は、大規模リコール後のトヨタ自動車(Toyota Motor)が初めて出展するオートショーとあって、トヨタの話題で持ちきりとなっている。
メディアや業界関係者を前に新型車を発表してもリコール問題の話題がかき消されることはなく、普通は華やかなオートショーもやや堅い雰囲気だ。
トヨタの欧州法人のアンドレア・フォーミカ(Andrea Formica)上級副社長(販売担当)は来場者を前に、「まず最初に、ご不便をお掛けしたお客さまにおわび申し上げたい。同時に、欧州ではアクセルペダル関連の事故は発生していないこともあらためて申し上げておきたい」と語った。
■リコール関連の発言相次ぐ
ほかの自動車メーカーもトヨタの状況を笑ってはいられない状況だ。次は自分たちが同じような状況に陥る可能性もあるからだ。
スズキ(Suzuki Motor)や仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)は沈黙を守っている一方、仏ルノー(Renault)と日産自動車(Nissan Motor)のトップを兼任するカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏は、自社の利益につながる可能性があると示唆した数少ない1人だ。
独ダイムラー(Daimler)のディーター・ツェッチェ(Dieter Zetsche)会長は、「どんな自動車メーカーも、(リコールの)リスクをゼロに減らすと断言できない」とした上で、「われわれは自社のシステムに自信を持っている。だが、メルセデス(Mercedes)ではリコールが絶対に起きないとは言えない」と語った。
BMWのノルベルト・ライトホーファー(Norbert Reithofer)会長は、リコールは義務づけられているものだとし、問題が発覚した場合はリコールを行うだろうと述べた。
オフレコでは各自動車会社幹部は、安全性が重視されているなか、リコールは増えてきていると認める。
一方、トヨタのライバルである米ゼネラル・モーターズ(General Motors、GM)のボブ・ルッツ(Bob Lutz)副会長は、世界最大の自動車メーカーになることはちょっとした毒杯をあおるようなもので、「もはや目標ではない」と述べた。ルッツ会長がジュネーブで発言しているころ、米国ではGMがパワーステアリングのモーターの不具合で、130万台のリコールを発表した。(c)AFP/Lenaig Bredoux
メディアや業界関係者を前に新型車を発表してもリコール問題の話題がかき消されることはなく、普通は華やかなオートショーもやや堅い雰囲気だ。
トヨタの欧州法人のアンドレア・フォーミカ(Andrea Formica)上級副社長(販売担当)は来場者を前に、「まず最初に、ご不便をお掛けしたお客さまにおわび申し上げたい。同時に、欧州ではアクセルペダル関連の事故は発生していないこともあらためて申し上げておきたい」と語った。
■リコール関連の発言相次ぐ
ほかの自動車メーカーもトヨタの状況を笑ってはいられない状況だ。次は自分たちが同じような状況に陥る可能性もあるからだ。
スズキ(Suzuki Motor)や仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)は沈黙を守っている一方、仏ルノー(Renault)と日産自動車(Nissan Motor)のトップを兼任するカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏は、自社の利益につながる可能性があると示唆した数少ない1人だ。
独ダイムラー(Daimler)のディーター・ツェッチェ(Dieter Zetsche)会長は、「どんな自動車メーカーも、(リコールの)リスクをゼロに減らすと断言できない」とした上で、「われわれは自社のシステムに自信を持っている。だが、メルセデス(Mercedes)ではリコールが絶対に起きないとは言えない」と語った。
BMWのノルベルト・ライトホーファー(Norbert Reithofer)会長は、リコールは義務づけられているものだとし、問題が発覚した場合はリコールを行うだろうと述べた。
オフレコでは各自動車会社幹部は、安全性が重視されているなか、リコールは増えてきていると認める。
一方、トヨタのライバルである米ゼネラル・モーターズ(General Motors、GM)のボブ・ルッツ(Bob Lutz)副会長は、世界最大の自動車メーカーになることはちょっとした毒杯をあおるようなもので、「もはや目標ではない」と述べた。ルッツ会長がジュネーブで発言しているころ、米国ではGMがパワーステアリングのモーターの不具合で、130万台のリコールを発表した。(c)AFP/Lenaig Bredoux