【2月24日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)の豊田章男(Akio Toyoda)社長は大規模リコール(回収・無償修理)をめぐる24日(日本時間25日)の米議会公聴会で、成長を急いだため品質問題がおろそかにされたと言明する予定だ。

 大規模リコールをめぐっては米議会の3つの委員会が公聴会を開き、米国人30人の死者を出したアクセルペダルの不具合に対する同社と米運輸省道路交通安全局(National Highway Traffic Safety AdministrationNHTSA)の対応のほか、ブレーキやパワーステアリングの不具合などについて追及する。

■米トヨタ自動車販売社長、公聴会で証言

 23日は、最初の公聴会となる米下院エネルギー・商業委員会の公聴会が開催され、米トヨタ自動車販売(Toyota Motor Sales USA)のジム・レンツ(James Lentz)社長が出席し、電子制御システムの不具合について否定した。

 一方で、アクセルペダルがフロアマットにひっかかり戻らなくなる問題を解決するためのリコールは、「意図しない急加速」の問題を完全に解決するものではないとし、「当社が過去に行ってきた比較的粗末な仕事に対する顧客からの苦情すべてについて、慎重に精査を続けていく」と述べた。(c)AFP/Olivier Knox