【2月15日 AFP】イタリアのファッション・ブランド、マリエラ・ブラーニ(Mariella Burani)が13日、資金調達に失敗し、破産保護を申請すると発表した。負債総額は5億ユーロ(約612億円)に上る。

 特別取締役会を開いた後、同社は事業を継続するため会社更生手続きに入ると声明を発表した。破産の要因については、提携相手や第三者から、再編に必要な資金調達の確約が得られなかったとしている。
 
 「手の届く高級品」を市場に提供するというマリエラ・ブラーニ・ファッション・グループ(MBFG)は傘下に、バッグ・皮革製品ブランドのマンダリナダック(Mandarina Duck)やバッグ・小物ブランドのコチネレ(Coccinelle)などを抱えているが、2009年1~9月期の損失は1億8500ユーロ(約226億円)に上った。

 今回の決定に先立ち、前週ミラノ(Milan)地検が同グループを間接的に運営しているブラーニ・デザイナー・ホールディング(Burani Designer Holding)に対し、破産を宣告していた。同地検はMBFGのウォルター・ブラーニ(Walter Burani)会長を通貨投機と不正会計、脱税の疑いで捜査している。(c)AFP

【関連情報】
プラダの09年売上げ高、前年比14%増 新規店への投資縮小が奏功
資生堂、米化粧品ベアエッセンシャルをTOB買収
◆【ファッションビジネス・時事ニュース】過去記事一覧