【2月4日 AFP】政府管理下で経営再建中の米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American Internationl GroupAIG)は3日、総額1億ドル(約90億円)のボーナスを支給する計画であることを明らかにした。AIGは、1年前にも同様のボーナス支給をめぐり強い反発を受け政治問題化しているが、今回も批判が強まっている。

 米ホワイトハウス(White House)によると、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、巨額ボーナス支払いについて、「不満で、憤慨している」という。

 AIGは、社員が早期払いの代わりに受領する権利があった金額を引き下げることを受け入れたため、その合意に基づいて支払われるものだとしている。

 米財務省のケネス・ファインバーグ(Kenneth Feinberg)特別報酬監督官は、ボーナス支給は「法外だ」としながらも、支払い義務のある法的拘束力をもった契約の一部であるとの見解を示した。

 ファインバーグ監督官は、米政府はAIG社員と結んだ合意に基づき、ボーナスの一部を取り戻すべく作業を進めていると語った。

 AIGは2008年、破綻の危機に瀕し、米政府から1800億ドル(約16兆円)以上の支援を受けている。(c)AFP/Rob Lever