【1月30日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)にアクセルペダルを供給している米CTSは29日、同社と関係ないより深刻なアクセルペダルの欠陥についても同社製品が関与しているかのような報道がなされていることについて反論した。

 米インディアナ(Indiana)州に本社を置くCTSは、トヨタに供給したアクセルペダルが「踏み込みにくくなったり、戻るのが遅くなったり、最悪の場合には踏み込んだ状態から動かなくなる」不具合について、問題解決に向けて動き出していることを明らかにした。

 一方で同社は、この欠陥は1999年以降に生産されたトヨタのレクサス(Lexus)のリコールの原因となった「突然意図せず加速する」欠陥とは無関係だと主張した。

 同社自動車部品部門副社長のデニス・ソーントン(Dennis Thornton)氏は「CTSはレクサス向けにアクセルペダルを製造したことはなく、トヨタ向けのアクセルペダルの供給を始めたのは2005年以降であることを明確にしたい」として、CTSのアクセルペダルが、車両の異常加速やそれによって発生した事故と関連づけて報道されることに落胆していると述べた。

 トヨタはアクセルペダル問題に絡み、これまでに世界中で770万台をリコール。これは2009年の同社の世界販売台数、781万台に匹敵する台数だ。前週にはアクセルペダルの欠陥で米国で230万台をリコールしたほか、今週にはアクセルペダルがフロアマットに引っかかるおそれがある問題のリコールの対象を530万台に拡大した。29日には欧州でもアクセルペダルの不具合で180万台のリコールを実施すると発表した。(c)AFP