【1月29日 AFP】米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)が28日発表した2009年通期決算は、純利益が27億ドル(約2420億円)となり、2005年以来の黒字転換を果たした。08年は147億6000万ドルの赤字だった。

 第四四半期(10~12月期)に業績が急回復し、純利益が8億6800万ドルと、前年同期の59億8000万ドルの赤字から大幅に改善したことが、通年での黒字転換に寄与した。

 ライバルのゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)とクライスラー(Chrysler)は前年、米破産法11条の適用を受け、経営再建中。アラン・ムラリー(Alan Mulally)社長兼最高経営責任者(CEO)は、2010年は依然として厳しい1年になるとしながらも、税引前利益で黒字を見込むとしたほか、11年にも黒字が期待できるとの見通しを示した。

 また、トヨタ(Toyota Motor)の大規模リコールや販売中止措置にも言及。「車を必要としながら(販売中止で)買えなくなった人々はフォードに興味を示すだろう」と、この機会に市場シェアを伸ばしたいと述べた。(c)AFP/Rob Lever