【1月26日 AFP】トニー・ブレア(Tony Blair)前英首相が、またしても高給の仕事を手に入れた――今度は、英銀の破たんに賭けていると報じられているヘッジファンドへの講演だという。ブレア氏の広報担当者が語った。

 報道によると、ブレア氏は、1分あたり換算で2000ポンド(約29万円)の高給で、ロンドン(London)に拠点を置くヘッジファンド、ランズダウン・パートナーズ(Lansdowne Partners)への講師役を引き受けたという。

 ブレア氏はすでに米銀行大手JPモルガン(JPMorgan)やスイス保険大手チューリヒ・ファイナンシャル・サービシズ(Zurich Financial)のアドバイザーも務めている。

 英メディアによれば、ランズダウンは、第2次世界大戦(World War II)以来最悪とされる経済危機の中、英中堅銀行ノーザン・ロック(Northern Rock)や英金融大手バークレイズ(Barclays)の業績不振を予測して行った投資で巨額の利益を上げた。

 ブレア氏の広報担当者は講演料の金額について明らかにしなかったが、英紙ガーディアン(Guardian)は、ブレア氏の地政学についての90分間の講演に支払われる額は18万ポンド(約2600万円)に上ると伝えた。

 英紙インディペンデント(Independent)によれば、ブレア氏の講演料の相場は1回5万ポンド(約720万円)から17万ポンド(約2500万円)だという。(c)AFP