【1月21日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)でこの冬、イスラム原理主義勢力ハマス(Hamas)が2007年6月に実権を握って以来初めて、同地産の花とイチゴの本格輸出が可能になるかもしれない。

 花とイチゴはガザ地区の主要な換金作物。パレスチナの企業団体「PalTradePalestinian Trade Centre)」によると、ハマスがガザの実効支配を開始した後もイスラエルは当初この2点のみに限って輸出を認めていたが、翌08年1月には両方とも禁輸対象となった。

 禁輸措置は08年12月~09年1月のイスラエル軍によるガザ進攻後に解除されたが、シーズンはすでにほとんど過ぎており、トラック14台分のカーネーションしか輸出できなかった。また、すでに多くの農家が栽培をやめてしまっていたという。

 今シーズンは、イスラエルが前年12月から輸出を認めたため、バラやカーネーションを中心にこれまでに100万本以上が輸出された。主にオランダ経由で欧州各地に届けられるという。(c)AFP/Adel Zaanoun