【1月6日 AFP】米調査会社オートデータ(Autodata)が5日まとめた09年の米新車販売統計によると、年間ベースでの市場シェアで、アジア勢が初めてゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)、クライスラー(Chrysler)、フォード(Ford Motor)の米国「ビッグスリー」勢を上回った。

 09年の米国新車販売台数は、前年比21.2%減の1043万台となった。1983年以来最低水準の販売台数で、過去15年間の水準だった1500-1700万台を大幅に下回った。

 米ビッグスリーのシェアは08年の47.5%から44.2%に下落。一方、アジア勢は08年の44.6%から47.4%に増加した。アジア勢がビッグスリーを年間シェアで上回るのは初めて。10年前にビッグスリーは70%台のシェアを持ち、04年でも60%を維持していた。

 トヨタ自動車(Toyota Motor)は、09年12月に前年同月比で32%増と販売台数を伸ばし、09年の年間販売でも第2位を維持した。米市場の販売台数は前年比20.2%減の178万台にとどまったが、シェアは0.3ポイント増の17%に拡大した。

 一方、ゼネラル・モーターズは12月に前年同月比で6%減となり、09年の年間販売台数も30%減の293万台に減少。市場シェアは08年の22.2%から、19.8%に縮小した。

 また、中国の新車販売台数は、政府の優遇政策の効果もあって、09年1月から11月までに1223万台に達し、米国を抜いて初めて世界第1位の自動車市場となった。(c)AFP