【1月4日 AFP】東京証券取引所(Tokyo Stock Exchange)は4日、新年最初の取引となる大発会で、株式売買の新システム「アローヘッド(Arrowhead)」の稼働を開始した。

「アローヘッド」の売買注文の処理速度は1件当たり0.005秒で、旧システムをはるかに凌ぎ、ニューヨーク(New York)、ロンドン(London)市場と同レベル。

 東証では、2005年にソフトウェアの不具合でシステムがダウンし全ての取引が停止するなど、システム障害をめぐる不安が数年にわたって続いていた。香港(Hong Kong)市場や上海(Shanghai)市場との競争が激化する中、新システムの導入が急務だった。

 取引開始に先立って開かれた式典で、東証の斉藤惇(Atsushi Saito)社長は、新システムは「世界のどの市場とも互角以上に戦える」と評価。「世界の金融センターの一員たる地位を確保すべく全力を挙げる」とあいさつした。(c)AFP