【12月15日 AFP】英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)の客室乗務員らで構成される、同国最大の労組ユナイト(Unite)は14日、人員削減や賃金カットに反対し、今月22日から1月2日までの12日間のストライキに入ることを決定した。年末年始の繁忙期だけに、数十万人の利用客に影響がでるものと見られている。

 BAのウィリー・ウォルシュ(Willie Walsh)最高経営責任者(CEO)は労組側の決定を「無分別」と非難し、人員削減は断固として行うと明言した。

 経営不振のBAは、競争力を維持する苦肉の策として、コストカットを進めスペインのイベリア航空(Iberia)との合併を模索しているが、ストライキは1つのヤマ場となる。

 BAを利用して年末年始に世界各国への旅行を計画している利用客にとっても、今回の発表は大きな打撃となる。11月のBAの利用客数は234万人だった。

 BAは前月、4~9月までの上半期で、純損失が前年同期に比べ4倍の2億1700万ポンド(約314億円)となったと発表した。(c)AFP/Roland Jackson