【12月7日 AFP】宇宙に5か月間滞在した大麦の子孫で醸造した世界初のビール「スペースバーレイ」の限定250セットの抽選販売受付を前週開始したサッポロビール(Sapporo Breweries)は7日、前日までに2000件の申し込みがあったと発表した。

 スペースバーレイに使用した大麦の「4代前の先祖」は、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)のロシア実験棟ロシア実験棟内に5か月間滞在した。1セットは330ミリリットル入り瓶6本で、価格は1万円。文字通り「天文学的」という声も上がりそうだが、それにもかかわらず販売数を大きく上回る申し込みが殺到したことについて、サッポロ広報部では消費者の関心の高さの表れととらえている。

 抽選申し込みはクリスマス・イブの24日まで受け付ける。抽選はコンピューターで行われ、売上金は科学教育促進や宇宙研究発展のため、全額寄付される。

 スペースバーレイは、宇宙での食用栽培を目指したロシアと岡山大学(Okayama University)の共同研究の成果だ。宇宙遊泳の後に「冷えたビールで乾杯」という日も遠くないかもしれない。(c)AFP

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