【11月2日 AFP】米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)が2日発表した2009年7~9月期(第3四半期)決算は、純利益が、前年同期から12億ドル(約1100億円)増加し、9億9700万ドル(約900億円)の黒字となった。フォードは、堅調な回復の流れにあると発表した。

 税引前営業利益は、前年同期から39億ドル(約3500億円)増の11億ドル(約990億円)となり、2008年第1四半期以来初の黒字となった。

 主要市場の北米市場では、税引前営業利益で3億5700万ドル(約320億円)の黒字となった。北米市場の黒字は2005年第1四半期以来。

 数十年に一度の景気低迷で米自動車販売台数が落ち込むなか、フォードは、ビッグ・スリー(Big Three)のなかで唯一政府の支援を拒否した。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)と米自動車大手クライスラー(Chrysler)は破たんしたが、フォードは破たんすることなく乗り切った。

 フォードは声明で「世界的な景気低迷が続いていたものの、強力な新製品と構造的なコスト削減、そしてフォードクレジット(Ford Credit)の業績改善が、業績を押し上げた」と述べ、「2011年には安定的に黒字」になるとの見通しを示した。(c)AFP