【10月31日 AFP】全日本空輸(All Nippon AirwaysANA)は30日、2009年9月中間期の連結決算を発表した。景気後退や新型インフルエンザA型(H1N1)などの影響により、2年連続の赤字予想のほか、約1000人の人員削減方針を発表した。

 純損益は253億8000万円の赤字だった。前年同期は220億5000万円の黒字だった。中間期の赤字は1979年以来30年ぶり。本業のもうけを示す営業損益は、前年同期の498億4000万円の黒字から282億7000万円の赤字に転落した。売上高は前年同期比18.8%減の6118億2000万円だった。

 国内線旅客事業の売上高は前年同期比12.9%減の3244億円、国際線旅客事業の売上高は同39.0%減の1009億円だった。同社によると、売上高の減少は、国内線・国際線ともにビジネス需要が落ち込んだことや、貨物事業の低迷が主因だという。

 2010年3月期の純損益見通しは、これまでの30億円の黒字から280億円の赤字に下方修正した。営業損益見通しも、これまでの350億円の黒字から200億円の赤字に引き下げた。売上高見通しも、これまでの1兆3500億円から1兆2600億円に下方修正された。(c)AFP