【10月30日 AFP】日銀(Bank of JapanBOJ)は30日、2011年度の景気見通しを示す「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)を発表し、12年3月までの3年間は、今後もデフレが続くと予測した。

 一方、09年度後半に関しては「海外経済の改善と経済対策の効果を背景に、景気は持ち直していく」と楽観的な見通しを示した。しかし、世界経済の回復に時間がかかるとみられること、需要刺激策の効果が減衰が予測されることから、10年度の国内経済の回復ペースは「緩やかなものとなる可能性が高い」とみている。

 このほか、成長率予測は09年度をマイナス3.2%とする一方、10年度はプラス1.2%、11年度も同2.1%とした。

 消費者物価指数は09年度がマイナス1.5%、10年度もマイナス0.8%、11年度もマイナス0.4%で、3年連続のデフレ予測となった。(c)AFP