【10月27日 AFP】アイスランドにある米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)の全2店舗が11月1日をもって閉店する。同国の経済危機による経営コスト高騰が原因だという。同国でマクドナルド店舗を経営する企業Lystが26日、明らかにした。

 マクドナルドは、要求される製品を製造するにはアイスランドの市場規模が小さすぎることから、パッケージや肉、野菜、チーズなど店舗で使用するあらゆる原料を輸入するよう求めている。Lystのオーナーによると、製品はドイツから輸入しているが、アイスランドの通貨クローナの下落で輸入コストが跳ね上がり、経営コストが2倍になったという。

 マクドナルドの店舗は「これまでにないほど繁盛していた」ものの、同時に利益も「これまでにないほど落ち込んだ」という。Lystは、この2店舗をアイスランド産の安い製品を使用できるよう名前を変えて経営していく方針を示している。

 アイスランドに最初のマクドナルド店舗がオープンしたのは1993年で、当時のダビッド・オッドソン(David Oddsson)首相が同国で最初のハンバーガーを食べた。(c)AFP