米国とアジアは貿易と資本収支の不均衡を避けるべき、米FRB議長
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【10月20日 AFP】ベン・バーナンキ(Ben Bernanke)米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board、FRB)議長は19日、カリフォルニア(California)州で行ったアジアと国際金融危機についての講演で、米国とアジア諸国は、国際金融システムを不安定化させかねない、貿易と資本収支の「持続不可能な」不均衡を避けるべきだと述べた。
バーナンキ議長は、不均衡是正のためには、米国は貯蓄率上昇に努め、アジア諸国の多くは消費拡大に取り組む必要があると指摘した。
同議長はアジア諸国は危機から立ち直りつつあるとしながらも、輸出に依存しすぎているとも述べた。その上で、貿易黒字拡大を目標に定められた経済政策は国内産業と資源配分の調和をゆがめてしまい、結果として長期的に内需に応えることができなくなるだろうと語った。
一方で米国は、アジアとは反対に急増する安価な輸入品の消費が旺盛で貯蓄率が低いことから、貿易・財政赤字が増大すると指摘した。赤字の一部は経済危機の中で減少したものの、経済が回復するにあたって貿易・財政赤字が再び増加するかどうかについては、依然不透明だとした。(c)AFP
バーナンキ議長は、不均衡是正のためには、米国は貯蓄率上昇に努め、アジア諸国の多くは消費拡大に取り組む必要があると指摘した。
同議長はアジア諸国は危機から立ち直りつつあるとしながらも、輸出に依存しすぎているとも述べた。その上で、貿易黒字拡大を目標に定められた経済政策は国内産業と資源配分の調和をゆがめてしまい、結果として長期的に内需に応えることができなくなるだろうと語った。
一方で米国は、アジアとは反対に急増する安価な輸入品の消費が旺盛で貯蓄率が低いことから、貿易・財政赤字が増大すると指摘した。赤字の一部は経済危機の中で減少したものの、経済が回復するにあたって貿易・財政赤字が再び増加するかどうかについては、依然不透明だとした。(c)AFP