【10月17日 AFP】従業員の自殺が相次いでいる仏通信最大手のフランステレコム(France Telecom)で2008年2月以降25人目の自殺者が出た。

 自殺したのは48歳の技術者。同社の専属医者から勧められ病気療養のため1か月から休職していたが、15日にブルターニュ(Brittany)地方にある自宅で首をつっているのが見つかった。  

 これまで自殺した従業員らは、経営陣の決定を非難したり、職場でストレスにさらされていたなどとする遺書を残している。

 かつて国営の独占企業だったフランステレコムは、ここ数年で何度か大規模な再編成を余儀なくされた。現在は約10万人の従業員をかかえ、その携帯電話子会社オレンジ(Orange)は国際的に事業展開を行っている。同社は、ディディエ・ロンバール(Didier Lombard)最高経営責任者(CEO)が「死のスパイラル」と呼ぶ、社内での自殺者が続出している状況に終止符を打つべく、前月には多数の策を講じると発表していた。(c)AFP


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