【10月16日 AFP】米金融大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)とシティグループ(Citigroup)は15日、2009年7~9月期決算を発表し、ともに市場の予想を上回る業績を上げた。

 シティは1億100万ドル(約92億円)の純利益を計上し、3四半期連続の黒字を保った。巨額の公的資金注入による特別配当の支払いを差し引くと、1株当たり27セント(約24円)の赤字となったが、市場予測の38セント(約34円)は上回った。

 一方、ゴールドマンは純利益が31億9000億ドル(約2900億円)で、前年同期比で3倍以上の大幅増益。投資銀行事業とトレーディング事業が好調な業績をもたらしたとしている。

 前日には、JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)がやはり予想を上回る好決算を発表した。アナリストらは、金融業界が全体的に回復に向かっていると見つつ、住宅ローンなどの影響は今後も続くと指摘する。

 ザックス・インベストメント・リサーチ(Zacks Investment Research)のアナリストらは顧客向けの通知で、「金融危機における最悪の時期は過ぎたとみられるが、金融システムはまだ困難を脱していない。これらの問題が解決すれば、米経済は成長の弾みを取り戻すだろう」と分析している。(c)AFP