【10月1日 AFP】国際通貨基金(International Monetary FundIMF)は1日、最新の「世界経済見通し(World Economic OutlookWEO)」を発表し、その中で、日本の2009年の国内総生産(GDP)成長率見通しについて上方修正したものの、日本国内の失業率がさらに高まり、当面の間デフレ傾向が続くするだろうと予測した。

 IMFは、日本の09年の成長率をマイナス5.4%と前回から0.6ポイント上方修正し、「09年下半期は、大規模な財政出動と緩やかな輸出増が成長を支えるだろう」と述べた。10年の成長率は1.7%増で前回予測を据え置いた。

 一方で、IMFは、日本の10年の失業率が6.1%に達する見込みであると警告。また、日本の消費者物価についても09年が1.1%、10年が0.8%下落すると予測し、デフレも懸念材料であると述べた。

 その上でIMFは、日本に対し、内需刺激策に取り組み、輸出依存を軽減することを提言。また、膨らむ一方の公的債務への対策をまとめるよう促した。(c)AFP

【図解】IMFの世界経済見通し