【9月19日 AFP】国際通貨基金(International Monetary FundIMF)は18日、金準備403.3トンを売却することを正式に決めたと発表した。各国の中央銀行などに購入を打診する。最近は金の価格が上がっていることから、売却金額は130億ドル(約1兆2000億円)に上るとみられる。

 この決定は、加盟国の経済・財政政策の監視などにかかる支出をまかなううえで、貧困国向けの貸付金利に頼る度合いを下げることを目指す新しい収入モデルの中核をなすもので、IMF理事会は2008年4月にこの方針を承認していた。

 IMFの金売却については、4月にロンドン(London)で開催された主要20か国・地域(G20)の緊急首脳会議でも、貧困国に有利な条件での貸し出しを可能にするとして合意に達していた。

 金売却の決議には総議決数の85%の賛成が必要だった。IMF最大の出資国である米国では6月24日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が署名して金売却の承認などを含むIMF関連法案が成立していた。(c)AFP/Veronica Smith