【9月13日 AFP】英サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)紙は13日、テレビ番組に商品を登場させる「プロダクト・プレイスメント広告」の規制を緩和すると報じた。

 民放の番組に商品を登場させて広告料を受けることが解禁される。英国放送協会(British Broadcasting CorporationBBC)の番組と、全局の子ども向け番組では引き続き禁止される。英国の現在の法律では、テレビ番組の小道具として商品を使うことは認められているものの、商品を番組に登場させる見返りに広告料を受け取ることは禁止されている。

 サンデー・テレグラフ紙の取材に応じた英政府高官は、状況が変わってきており、一定の条件でこの種の広告を認める環境が整ったと語った。

 プロダクト・プレイスメント広告は米国で広く行われている広告手法。例えば人気オーディション番組「アメリカン・アイドル(America Idol)」では、審査員のカップに印刷されたコカ・コーラ(Coca Cola)などのブランドのロゴがしばしば大写しされる。

 英国最大の民放テレビ局ITVはこの動きを歓迎する声明を出し、テレビプロデューサー、ピーター・バザルゲット(Peter Bazalgette)氏はサンデー・ミラー(Sunday Mirror)紙に、規制緩和によってテレビ局は年間およそ1億ポンド(約151億円)の広告収入を得るだろうと述べた。(c)AFP