【9月8日 AFP】英国の大手銀行・金融会社では、女性は平均して男性の同僚の5分の1程度のボーナスしかもらっていないとする報告書が7日公表された。

 英政府に委託された平等人権委員会(Equality and Human Rights CommissionEHRC)は、銀行・金融44社を対象に、従業員の賃金を調査して報告書にまとめた。なお、44社で金融部門の従業員の約4分の1を占めている。

 それによると、年間平均賞与額は、女性は約2900ポンド(約44万円)、男性は約1万4500ポンド(約220万円)。初任給も大半で女性が男性よりも低いことがわかった。

 ある程度の年功序列制が適用されている会社では、男女の賃金差は39%あり、賞与、残業代、能力給などを考慮に入れると、その差は47%に広がった。

 また、給料の男女格差を解消するための努力を払っている会社は半数以下で、女性の給料が男性よりも低くならないよう給料監査を実施している会社は4社に1社だった。

 おりしも、前週末にロンドン(London)で開かれた20か国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議では、金融機関の報酬制限が議題にのぼったが、合意には至っていない。(c)AFP