【8月8日 AFP】米労働省が7日発表した7月の雇用統計は、失業率が9.4%と、9.5%だった6月より0.1ポイント改善した。失業者数32万5000人、失業率9.6%としていた市場予測よりもよい結果となった。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は同日ホワイトハウスで記者会見を開き、今回の結果について、「最悪の時が過ぎたことを裏付ける新たな兆し」と表現した。

 大統領は、7870億ドル(約77兆円)という巨額を投じた景気刺激策や金融業界救済策、住宅ローン救済策が金融市場を復活させ、株式市場を活気づけたと結論づけた。

 一方で大統領は、経済は依然、深い谷からはい上がる途中の状態にあると述べ、「行くべき道はまだ長い。わたしの考えでは、失業者がいる内は本当の回復とは言えない。求職者全員が職に就くまで休むことはできない」と決意を新たにした。

 ロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官は、オバマ大統領は失業率が年内に10%に達する可能性も視野に入れていると述べた。(c)AFP/Stephen Collinson