【7月29日 AFP】米インターネット検索大手のヤフー(Yahoo)と同ソフトウエア最大手のマイクロソフト(Microsoft)が29日、インターネット検索分野での提携についに合意した。両社は連携して、インターネット検索最大手の米グーグル(Google)に対抗していく構えだ。

 ヤフーがマイクロソフトの新検索エンジン「Bing(ビング)」を自社ウェブサイトで使用する一方、ヤフーは両社の優良検索広告主に対する独占的販売を請け負う。提携による金銭の支払いは無い。

 ヤフーは、マイクロソフトとの提携で、年間営業利益で約5億ドル(約470億円)の増加を見込んでいるほか、2億ドル(約190億円)の資本支出を削減できると発表した。また、営業キャッシュフローでは2億7500万ドル(約260億円)の利益となるという。

 マイクロソフトは、提携について「利用者と広告主の双方にとって、インターネット検索の品質を向上させることになる。また、インターネット業界に持続的な革新をもたらすことになる」としている。

 マイクロソフトのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)最高経営責任者(CEO)は、今回の提携で「Bing」が、より多くの利用者や広告主にとって魅力的なものになり、これまで以上にグーグルに対抗できるようになるだろうと述べた。

 提携は10年間の契約。今後、米国の規制当局が妥当性を検討することになるという。(c)AFP