【7月28日 AFP】米商務省が27日発表した6月の新築住宅販売戸数(季節調整済み)は、前月比11.0%増の38万4000戸となった。前年同月比では21.3%減となっているが、市場予想の35万戸を大きく上回り、世界的な経済危機の発信源となった米住宅部門に回復の兆しが見えていることを示す結果となった。

 一方で、平均販売価格は、前月の21万9000ドル(約2080万円)から20万6200ドル(約1960万円)に下落している。これは、建設業者が在庫調整のために値引き販売を行っていることを示している。また、販売までの期間は平均で過去最高の11.8か月となった。

 6月の住宅在庫は、現在の販売ペースで8.8か月分に相当する28万1,000戸となった。5月は10.2か月分、住宅販売戸数の記録を取り始めた1963年以降最低水準となった1月は12.4か月分だった。

 今回の結果は、米住宅部門や米経済全体が回復に向かっている可能性を示すものとなった。(c)AFP