【7月24日 AFP】欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン（Volkswagen、VW）は23日開催した臨時監査役会で、ドイツ高級車メーカー・ポルシェ（Porsche）との統合を、VWが主導で進める方針を固めた。新会社にはカタールの政府系ファンドも出資する。

　この方針に伴い、VW主導の統合に反対していたポルシェのウェンデリン・ウィーデキング（Wendelin Wiedeking）CEOとホルガー・ヘルター（Holger Haerter）財務担当取締役は、同日退任した。

　ポルシェはVWの株を51％所有している。ビーデキングCEOはVWの子会社化を目指し、持ち株比率を75％まで増やすことも検討していたが、自動車市場の低迷と資金繰りの悪化を理由に5月に計画を断念。その後、両社は統合し新会社を設立する方向で交渉していたが、主導権争いが激化し、交渉は凍結されていた。

　今後、VWは段階的にポルシェを買収し、アウディ（Audi）などと並ぶVW傘下10番目のブランドとする。(c)AFP/Lenaig Bredoux