【7月18日 AFP】全米一の高さを誇るシカゴ(Chicago)の名物高層ビル「シアーズタワー(Sears Tower)」が16日、命名権を獲得した「英保険大手ウィリスグループホールディングズ(Willis Group Holdings)」によって、「ウィリスタワー(Willis Tower)」と改名された。3月に新名称が発表されたが、「風の街(The Windy City)」シカゴの市民の間ではあまり評判が良くない。

 シアーズタワーの改名に抗議するオンライン署名には3万6000人分の署名が集まり、米シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)紙のコラムニストは「ニューヨーク(New York)は、エンパイアステートビル(Empire State Building)やクライスラービル(Chrysler Building)にこのようなことが起きるのを許すだろうか」と嘆いた。

 命名権を「値段がつけられないほど貴重だ」と語るウィリスグループのジョー・プルメリ(Joe Plumeri)最高経営責任者(CEO)は、市民感情を理解すると述べ、善良な企業市民となることによってシカゴ市の好感を得てゆきたいと語った。(c)AFP