【7月14日 AFP】米財務省が13日に発表した6月の財政収支は、長引く不況の影響をうけ943億1600万ドル(約8兆7750億円)の赤字となった。大方のアナリスト予想の970億ドル(約9兆円)をやや下回ったものの、09会計年度(08年10月-09年9月)9か月の累計は、1兆860億ドル(約100兆円)に膨らんだ。

 9か月間の歳入累計は1兆5880億ドル(約147兆円)に達したが、歳出累計は歳入を大きく上回る2兆6750億ドル(約248兆円)だった。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が4月に提出した3兆5000億ドル(約325兆円)に上る予算案を議会が承認していることから、議会予算局(Congressional Budget Office)は、最終的な09年赤字額を1兆8450億ドル(約171兆5500億円)と予測している。一方、ホワイトハウス(White House)は最終赤字額を1兆8410億ドル(約171兆2500億円)と見積もっている。

 従来、6月の財政収支は黒字となるのが一般的だが、税収が低下する一方で経済刺激対策や失業・健康保険手当てなどによる歳出増加が、すでに数か月も続いていることから、6月の収支も大幅な赤字に終わった。(c)AFP