【6月18日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は17日、金融危機の再発防止を狙った包括的な金融制度改革案を発表した。

 大恐慌以来約70年ぶりの大改革では、当局による規制を強化。システミックリスク(連鎖破綻)をもたらす恐れのあるすべての金融持ち株会社について、銀行のほか保険会社も含め、監督機関を連邦準備制度理事会(FRB)に一元化する。
 
 さらに、金融市場の規律と透明性を強化し、金融機関が破綻した場合でも投資家のリスクを最小限にする。

 クレジットカードや住宅ローンなどの複雑な金融商品から消費者を保護する金融消費者保護庁(Consumer Financial Protection Agency)を創設。一方、これまで貯蓄貸付組合を監督していた米貯蓄金融機関監督局(Office of Thrift SupervisionOTS)は廃止する。

 オバマ大統領の発表を受け、議会では法制化作業に着手する。(c)AFP/Stephen Collinson