【6月2日 AFP】スズキ(Suzuki Motor)は2日、米ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)が連邦破産法11条の適用を申請したことに伴い、GMに対する数億ドル規模の債権の取り立て不能のおそれが発生したと発表した。

 スズキによると、GMと関連会社に対する債権、投資金、債務保証などの総額は716億円に上る。そのうち、294億円の債権について、取り立て不能または遅延のおそれがあるという。必要に応じて引当金計上を行う。

 一方、スズキの鈴木修(Osamu Suzuki)会長兼社長は同日、浜松(Hamamatsu)市でテレビ中継の記者会見を行い、(GM破たんの)最もはっきりした要因は、GMが大型車ばかりをつくり、小型車をつくらなかったことだと指摘し、「原因はわかっているので、再建は早いだろう」と述べた。また、燃料電池などの環境技術の開発については、GMとの共同開発を続ける方針を示した。(c)AFP