【5月13日 AFP】米商務省が12日発表した3月の貿易収支の赤字額は、モノとサービスの取引を合わせた国際収支ベース(季節調整済み)で276億ドル(約2兆6500億円)となり、8か月ぶりの増加となった。一方、3月の輸出総額は、世界的な経済危機による影響で、2004年の水準にまで落ち込んだ。

 3月の貿易収支の赤字額は、2月の赤字額(修正済み)の261億ドル(約2兆5000億円)から微増となる結果だったが、市場予測の290億ドル(約2兆7900億円)は下回った。

 輸入総額は7か月連続で減少し、06年8月以来の低い水準である1512億ドル(約14兆5000億円)となった。2月には増加した輸出総額も、04年9月以来の水準である1236億ドル(約11兆9000億円)に減少した。

 3月の貿易収支の赤字額が増加した背景には、原油の輸入価格の上昇や中国との貿易赤字の急拡大が挙げられる。(c)AFP/Veronica Smith