【5月4日 AFP】東南アジア諸国連合(Association of Southeast Asian NationsASEAN)に日中韓が加わった「ASEANプラス3」の財務相が3日、インドネシア・バリ島のヌサドゥア(Nusa Dua)で会合を開き、アジア各国が金融危機に陥った場合に外貨を融通する枠組み「チェンマイ・イニシアチブ(Chiang Mai InitiativeCMI)」の資金枠を総額1200億ドル(約11兆9000億円)に拡大することを決めた。

 このうち、日本と中国は各384億ドル(約3兆8000億円)ずつ、韓国も192億ドル(約1兆9000億円)を拠出。残りはASEAN10か国で分担する。

 このほか、与謝野馨(Kaoru Yosano)財務・金融・経済財政相はCMIとは別枠で、最大6兆円の円建て資金を緊急供給する支援策を発表した。これは、外貨不足などが発生した際に相手国の通貨を担保に円を貸し出し、資金の流動性を確保するもの。

「ASEANプラス3」財相会合は、バリ島で同時期に開催中のアジア開発銀行(Asian Development BankADB)の年次総会に併せて、開催された。(c)AFP/Stephen Coates