【4月28日 AFP】英国では、経済危機のあおりをペットたちも受けており、2008年に捨てられたペットの数が前年比で50%以上増加した。

 27日にこのような数字を発表した王立動物虐待防止協会(Royal Society for the Prevention of Cruelty to AnimalsRSPCA)によると、08年にイングランドまたはウェールズで飼い主に捨てられ、同協会が面倒を見たペットの数は1万1586匹にのぼり、07年の7347匹から57%も増加した。今年は、1-2月の2か月だけですでに1432匹が捨てられているという。

 このことから、同協会幹部のティム・ワス(Tim Wass)氏は「動物たちは危機に直面している」と表現し、捨てられたペットたちを助けるための活動を行っている協会への協力と金銭的援助を求めた。

 協会によると、捨てられるペットの数の増加と反比例するように寄付金は減少しており、不動産価格が下落することによって遺産寄付による収入も下がっており、協会の財政状況は悪化しているという。(c)AFP