【4月27日 AFP】石油輸出国機構(Organisation of Petroleum Exporting CountriesOPEC)のアブドラ・サレム・バドリ(Abdalla Salem El-Badri)事務局長は26日、アルジェリアの首都アルジェ(Algiers)で会見し、原油相場について1バレル=70ドル(約6800円)以上の水準が妥当だとの見解を示した。

 バドリ事務局長は、アルジェリアのシャキブ・へリル(Chakib Khelil)エネルギー・鉱業相との会談後、1バレル=50ドル(約4800円)では将来に向けた投資コストをカバーできないと指摘。

 また、「世界経済が回復の兆候を見せている点を考慮する必要がある」「OPECの予測が一貫しているのに対し、国際エネルギー機関(International Energy AgencyIEA)の予測は誇張されている」などと述べ、5月28日にオーストリアのウィーン(Vienna)で開かれる次回総会で減産に踏み切る可能性を示唆した。

 OPECは15日、世界的な経済の低迷で原油需要が低下していることを理由に、2009年の原油需要予測を下方修正し、日量で1.6%減の137万バレル減の84.18mbdとなるとの見通しを示した。3月に発表した前回予想では、101万バレル減の85.55mbdとしていた。(c)AFP