【4月13日 AFP】(一部訂正)英通信大手BT(ブリティッシュ・テレコム)グループ(BT Group)が翌月発表する暫定業績報告に、1万人の追加雇用削減が含まれていると、英デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙(電子版)などが12日、報じた。

 報道によると、人員削減は海外の拠点全てが対象。また、経営陣による事業の過大評価が損失を招き非難の的となっている傘下の「グローバル・サービス」事業部門で、15億ポンド(約2200億円)の評価損を計上する。配当も60%減額する。

 英サンデー・タイムズ(Sunday Times)紙およびデーリー・テレグラフによれば、BTグループの業績は1984年の民営化以来、最悪となる可能性があるという。

 世界規模で経済が低迷するなか、BTグループの業績不振は、巨額の赤字に陥った年金基金運営によるところが多い。

 BT広報は、雇用削減人数が1万人と報じられている点について、「憶測上の数字」としている。

 BTは前年にも1万人の雇用削減を実施しており、現在の従業員数は約16万人となっている。(c)AFP