【4月2日 AFP】アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相とニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は1日、20か国・地域(G20)の緊急首脳会合(金融サミット)を前にロンドン市内で会談し、「妥協のない」新たな国際金融規制を各国に求める方針で一致した。世界同時不況への対応策をめぐる米欧の対立が、金融サミットに暗雲をもたらしている。

 サルコジ大統領は会談後の共同記者会見で、「新たな規制がなければ信頼は得られず、信頼がなければ回復も見込めない。(金融規制強化については)譲れない」と強調した。サミットで合意がなければ退席も辞さないと語ったとされる点には触れなかった。 

 一方のメルケル首相も、「新たな金融システムを構築することが極めて重要だ」と指摘。新たな国際金融ルールの制定に次の会合を待つことはできないと述べた。(c)AFP/Deborah Cole