【3月31日 AFP】特許権をめぐりオランダの衛星利用測位システム(GPS)端末メーカー、トムトム(TomTom)と米ソフトウェア大手マイクロソフト(MicrosoftMS)が互いを提訴していた問題で30日、両社は共同声明で和解したと発表した。

 トムトム側は、カーナビとファイル管理システム特許のライセンス料をマイクロソフト側に支払うことに合意した。また、トムトムが特許権を所有する技術のいくつかについて、マイクロソフトに使用を認めるという。

 和解契約の有効期間は5年間。金銭的な条件は公開されていないが、トムトムからの特許権支払いは、過去および将来の米国内でのトムトムの販売製品に適用される。マイクロソフトからトムトム側への支払いはない。

 マイクロソフトは2月、自社技術の特許をトムトムが侵害しているとして、米連邦地裁と米国際貿易委員会(International Trade CommissionITC)にトムトムを提訴。これに対し、トムトムはマイクロソフトがトムトムの特許技術を侵害しているとして、逆提訴していた。

 ナビゲーション・ソリューション・プロバイダーの第一人者を自負するトムトムは、2008年にデジタル地図プロバイダー「テレアトラス(TeleAtlas)」を買収。その膨大な地図データベースを基に交通、天候情報のリアルタイムアップデートや各地のガソリンスタンドにおけるガソリン価格を確認できるカーナビシステム「GO 740 Live 」を1月に発売した。(c)AFP