【3月24日 AFP】(一部更新)米政府の管理下で経営再建中の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American International GroupAIG)の幹部らが巨額の賞与を受け取り批判を呼んでいる問題で、米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は23日、複数の幹部が賞与の返還に応じていると報じた。返還総額は5000万ドル(約49億円)になるという。

 同紙がニューヨーク(New York)州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)司法長官の話として伝えたところによると、ボーナスの金額が多かった上位10人のうち9人、上位20のうち金融商品部門などの約15人が賞与の返還に同意したという。
 
 巨額の損失を出して経営難に陥ったAIG救済のため、政府が投入した公的資金1億6500万ドル(約160億円)の一部が、幹部らの賞与支払いに充てられていたことが発覚し、AIGは厳しい非難にさらされている。

 市民の間で高まるAIGへの抗議の声をうけ、米議会は公的支援を受けている企業に対し賞与の90%課税を可能とする法案を提出した。(c)AFP