【3月22日 AFP】インドの自動車大手タタ・モーターズ(Tata Motors)は23日、世界で最も低価格の自動車「ナノ(Nano)」の販売を10万ルピー(約19万円)で開始する。インドで増加する中流階級向けにヒットをねらう。

 タタ・グループ(Tata Group)のラタン・タタ(Ratan Tata)会長は、安全性の低いオートバイに乗るインドの低所得者層を、安全性の高い自動車に乗り換えさせたいと考え、ナノを考案したという。

 オートバイで妻と2人の娘の送り迎えをしてきたニューデリー(New Delhi)のGanesh Khandさん(38)は、オートバイに乗るのをやめて、ナノを買う日を心待ちにしていると語る。「ナノはとても安く、また安全面でもよい。どこにでも家族全員で一緒に行くことができるようになる」

 タタ社によると、ラタン・タタ会長は23日夜、「革新的でハイテクな」オーディオビジュアル・プレゼンテーションでタタの販売開始を発表する。(c)AFP/Salil Panchal