【3月20日 AFP】ティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)米財務長官は19日、米CNNテレビのインタビューで、米政府の管理下で経営再建中の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American International GroupAIG)の巨額ボーナス問題について「全責任を取る」と述べた。

 ガイトナー長官は、「私の責任だ。問題をすぐには把握できなかった。この点についての責任は全面的に受け入れる」と語った。同長官によると、問題の「全容」を長官が知らされたのは、10日になってからだったという。

 一方で、共和党議員らが求める辞任については否定した。

 AIGが公的資金による救済後も幹部社員らに1億6500万ドル(約159億円)ものボーナスを支給し、受給者の中に同社を窮地に陥れた部署の社員も含まれていた問題では、国民は激怒しており、同長官の監督責任に対する非難も高まっている。
 
 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、同長官の経済危機時の管理能力を「完全に信頼している」と述べている。(c)AFP