【3月20日 AFP】英競争委員会(Competition CommissionCC)は19日、スペインの建設大手フェロビアル(Ferrovial)傘下の空港管理会社BAAに対し、ロンドン(London)のガトウィック(Gatwick)、スタンステッド(Stansted)両空港とエディンバラ(Edinburgh)かグラスゴー(Glasgow)のどちらかの空港の計3空港を、今後2年以内に売却するように命じた。

 CCは、BAAが支配的市場地位を占めることを避けるために、同社に対し英国内に保有する7つの空港のうち3空港を売却するように命じたとしている。

 BAA側は、景気後退下にある英国の経済状況の中では、CCの分析には「不備」がある上、結論も「非現実的」なものだとして、今回の決定に強く反発している。一方、航空各社は歓迎する姿勢を示している。

 ガトウィック空港の公式ウェブサイトによると、主にチャーター便の離着陸に使用される同空港は、ヒースロー(Heathrow)空港に次ぐ英国第2位の空港で、世界でも10番目に利用者が多いとされている。(c)AFP/Roland Jackson