【3月10日 AFP】世界有数の資産家として知られる米著名投資家ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏は9日、米経済専門テレビCNBCのインタビューで、米経済の回復には5年程度かかるおそれもあるとの認識を示した。

 バフェット氏は、「出来るだけ早い回復を願っているし、米国に良き日々が戻ってくるのは間違いないと思うが、それがいつになるかは分からない」と述べた。

 また、失業率が過去25年間で最悪の水準で推移し株価は12年来の最安値圏にある現在の経済環境を、旧日本軍によるハワイ真珠湾攻撃になぞらえて「経済のパールハーバー(Pearl Harbor)」で「勝つことができる重要な戦い」だと述べた。

 投資グループ、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)を率いるバフェット氏は、事実上のゼロ金利政策など米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)がとった対策を事態の悪化を防いだ「迅速で賢明な行動」と評価した。

 さらに、「米国人がこんなに怯えているのは見たことがない」と述べ、「怯えるには5分あればいい。だが、自信を取り戻すには時間がかかるし、自信がなければ経済システムも機能しない」と語った。(c)AFP