【3月3日 AFP】(一部更新)ドイツ北部ハノーバー(Hannover)で2日、世界最大の情報技術見本市「CeBIT」の開会式に米国のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)カリフォルニア(California)州知事が出席し、経営危機に苦しむ企業トップらに、泣き言はやめて将来に投資しようと、英語と出身国オーストリアの使用言語ドイツ語の両方で「ハッパ」を掛けた。

 カリフォルニア州が「公式パートナー州」になっている今年の「CeBIT」は、省エネなどの環境技術、インターネット技術を導入した革新的な医療技術、電子書籍、ITセキュリティなどに関心が集まっている。

「ニューエコノミー」が絶頂に達した2001年には8000社以上が出展した「CeBIT」だが、今年の出展企業数は69か国からの約4300社。経済低迷の影響で、前年から25%減ったという。

 アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相を含む聴衆らを前にシュワルツェネッガー知事は、ボディビルダー俳優、そして実業家へと転進した自分のキャリアを披露。「大規模な見本市を開く時期ではないと言う人もいるかもしれないが、それは間違いだ。敗者は泣き言を言うが、勝者は力強く前に進んでいく」とげきを飛ばした。

 また、渡米前にボディビルダーとしてスタートしたドイツに「素晴らしい州、カリフォルニア州の知事として戻ることになるとは、人生で夢にも想像していなかった」とも語り、主演した大ヒット映画『ターミネーター(Terminator)』の決め台詞、「また戻ってくる。アスタ・ラ・ビスタ、ベイビー」とスピーチを締めくくり、拍手喝さいを浴びた。

「CeBIT」の一般公開は3日から8日まで。(c)AFP/Deborah Cole