【3月3日 AFP】米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American International GroupAIG)が2日発表した2008年第4四半期(10-12月期)決算は、617億ドル(約6兆円)の純損失となった。これにより、同社の08年通期の最終損益は、07年の62億ドル(約6000億円)の純利益から一転して、993億ドル(約9兆7000億円)の純損失となった。

 AIGは今回の決算について「引き続き厳しい状況にある金融市場の影響を受けたもの」としている。

■米政府は追加支援へ

 一方、米政府は同日、AIGの決算発表を受け、同社に対する300億ドル(約2兆9300億円)規模の新たな支援策を発表した。

 米政府は、AIGに対しすでに約1500億ドル(約14兆6000億円)の公的資金注入を行っているが、今回の新たな支援策は世界最大手の保険会社であるAIGの壊滅的崩壊を回避するためのものだとしている。(c)AFP