【2月28日 AFP】英大手金融グループのロイズ・バンキング・グループ(Lloyds Banking Group)は27日、傘下の銀行大手HBOSの2008年通期の税引前損失が、過去最悪の108億ポンド(約1兆5000億円)に上ったと発表した。

 HBOSは、世界的な金融危機や不良債権の急増、不動産価格の急落、英国の景気後退入りなどを受け、前年から一転して過去最悪の赤字となった。前年の税引前損益は55億ポンド(約7700億円)の黒字だった。

 ロイズ・バンキング・グループはまた、傘下のロイズTSB(Lloyds TSB)の08年通期の純利益が、33億ポンド(約4600億円)だった前年に比べ、75%減の8億1900万ポンド(約1150億円)となったことを明らかにした。

 ロイズ・バンキング・グループは、ロイズTSBが今年初めにHBOSを吸収合併して誕生したもので、英政府によって一部国有化されている。(c)AFP/Roland Jackson