【2月27日 AFP】(一部更新、写真追加)景気低迷の影響が広がる中、厚生労働省は27日、3月末までに失職する非正規労働者が約16万人に上ると発表した。

 発表によると、08年10月-09年3月末の半年間に失職したか、失職することが決まっている非正規労働者は15万7806人で、前年11月時点での調査結果の3万67人から急増した。

 これに先だって発表された1月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.2ポイント改善して4.1%と比率では改善したが、これは団塊の世代が定年を迎えたことなどによるとみられる。完全失業者数は前年同月比21万人(8.2%)増え、277万人となっている。

 世界的な景気低迷の影響で、日本の経済状況は悪化の一途をたどっている。1月の鉱工業生産指数は自動車やハイテクなどの輸出産業で、世界市場での需要減が響き、前月比10.0%減と前月に引き続き過去最大の落ち込み幅を更新した。

 日本自動車工業会(Japan Automobile Manufacturers' AssociationJAMA)が同日発表した1月の自動車生産台数は、前年同月比41%減の57万6529台(2008年1月は97万6975台)で、1967年の統計開始以来最大の減少となっている。(c)AFP