【2月25日 AFP】米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)のベン・バーナンキ(Ben Bernanke)議長は24日、上院で半期に1度の定例議会証言を行った。同議長は、数々の救済策や景気刺激策が予想通りの効果を上げれば、深刻な景気後退が今年中に終わるという「妥当な見通し」があるとの見解を示した。一方で、景気の完全な回復までには2-3年以上を要するとの認識を示した。

 バーナンキ議長は、今後の見通しについて慎重な見方を示し、米経済は「厳しい収縮期」にあり、2009年第1四半期も引き続きこの状態が続くと指摘した。

 バーナンキ議長は、今後も景気の下振れリスクが数多く存在しているとする一方、一連のさまざまな対策が金融市場の安定化に功を奏し始めているとの認識を示し、こうした施策が予想通りに機能するのであれば、景気後退は09年に終わると語った。

 また、失業率については、2011年いっぱいまでは高水準にとどまり、経済活動を阻害することになるとの見方を示した。

 バーナンキ議長は景気が緩やかに回復していくとの見通しを示しながらも、景気後退がさらに深刻化するリスクも指摘した。(c)AFP/Rob Lever