【2月24日 AFP】米経済紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)は23日、経営危機に陥っている米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)とクライスラー(Chrysler)を破たん処理した上で再建を目指す具体策を検討していると報じた。

 同紙が消息筋の話として伝えたところによると、米財務省の外部顧問や金融機関などが協議を進めている。400億ドル(約3兆8000億円)を超える費用がかかる可能性があるという。

 前年、174億ドル(約1兆6500億円)の公的資金の融資を受けたGMとクライスラーはこれまで、破たん処理は選択肢にないとしていた。

 しかし、同紙が伝えたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に近い筋の情報によると、オバマ政権は連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用も真剣に検討すべきだと考えているという。この場合、破たん処理資金の一部を公的資金の返済に充てることが検討されている。(c)AFP