スイスの裁判所、米当局へのUBS顧客情報提供を禁じる
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【2月21日 AFP】スイスの裁判所は20日、同国の金融監督当局が金融最大手UBSの顧客情報を米国に提供することを禁じる決定を下した。スイス通信(ATS)が21日報じた。
スイス金融市場監督当局FINMAは、脱税捜査を行う米捜査当局の求めに応じUBSの250-300人分の顧客情報を米国に提供する方針を示していたが、裁判所は情報提供をしないよう求めたUBSの顧客の訴えを認め、FINMAに対して第三者、特に米国当局への情報提供を禁じる命令を出した。
米司法省は、欧州での資金隠匿と脱税を取り締まるため、スイスの銀行の秘匿性にメスを入れてきた。UBSは18日、一部顧客の脱税を認めた上で、米国側に7億8000万ドル(約730億円)を支払うことで和解していた。(c)AFP
スイス金融市場監督当局FINMAは、脱税捜査を行う米捜査当局の求めに応じUBSの250-300人分の顧客情報を米国に提供する方針を示していたが、裁判所は情報提供をしないよう求めたUBSの顧客の訴えを認め、FINMAに対して第三者、特に米国当局への情報提供を禁じる命令を出した。
米司法省は、欧州での資金隠匿と脱税を取り締まるため、スイスの銀行の秘匿性にメスを入れてきた。UBSは18日、一部顧客の脱税を認めた上で、米国側に7億8000万ドル(約730億円)を支払うことで和解していた。(c)AFP